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牙城を撃て「イラスト分析3」・・・緊縛(SM11) [牙城を撃て]

縄を使った「緊縛イラスト」の残り1枚は「牙城を撃て」の「瀬川純子」を描いたイラストです。
それは「牙城を撃て 徳間ノベルズ 第五章 幽鬼 231ページ」に登場します。

「牙城を撃て」は麻薬組織に捕らえられた警視庁の刑事「三影」が、同じく捕らえられた人妻「純子」と協力し合い、組織に復讐を成し遂げるシナリオになっていますが、復讐を遂げるまでの間、純子は何度も捕らえられ、性交奴隷として飼われ、数え切れないほどの凌辱を受けつづけます。
このイラストは、前回ご紹介した新書イラスト同様、三影が最初に監禁された南アルプスの大麻農場における純子を描いたものです。
微妙に違うと思われるところは、本イラストは三影の脳裡に浮かび上がった純子のイメージである点です。

本作は西村作品イラストの第一人者とも言うべき金森先生の作品となります。

さてイラストの詳細ですが、全裸の純子のほぼ全身を斜め左後ろから見た構図で、こちらも腰縄で繋がれています。
腰縄が水平に描かれており、その端を誰かが握っているものと思われます。
おそらく、それを手にしているのは江波でしょう。
そして、純子がみつめている相手は、おそらくは三影と思われます。
イラストの純子は「眉と瞳がくっきり」した「鼻の高い」美人に描かれています。
「二十三、四」の設定年齢通りの若々しく美しい裸身で描かれており、こちらも「豊かな乳房」と「引き締まったウエスト」、「豊かな尻」が寿行'Sヒロインの特徴を端的に表しています。
これほど美しい女性が「性の奉仕」をするためだけに生かされている本作の設定は、非現実的だからでしょうが、非常にそそられるものがあります。

「牙城を撃て」は文章全体におけるエロ比率は非常に高いものの、ノベルズ版に関しては純子のイラストはかなり少なく、その中でもエロイラストはさらに少ないことは残念に感じます。
その代わりなのでしょうか、江波の妻である多津子のエロイラストが多くなっています。
ただし文中にもありますが、多津子は
「三十五、六歳。」
「とうぜん腹部にたるみができている。」
「乳房は大きいほうだが、それにもたるみがある。」
なので、おかずとしては使いにくいと思います(笑)。

<参考資料>
①牙城を撃て 徳間ノベルズ 全イラスト数:上巻12+下巻13=計25
②純子イラスト全数:5
③純子エロイラスト数:1
④多津子イラスト全数:4
⑤多津子エロイラスト数:3
⑥悦子イラスト全数:1
⑦悦子エロイラスト:1


「純子は裸の腰にロープを結わえられ、四人の男が、したいときには好きかってに純子を転がし、這いずり回らせて背後から犯したり、考え得るかぎりの弄びかたをした。」
「それらの男女のサディスチックな弄び道具となって腰にロープを結えられて床を這い回り、ひとびとの足の裏を舐めて回らせられる純子の、屈辱に耐える白い顔が、三影にはみえた。
あるいは満座の中で拷問遊びか。
奴隷に自分の小便を飲ませる江波だ。純子の裸体にさまざまな折檻を加えることなどは得意になってやろう。」

の場面です。
Scan10000.jpg
★著者:金森 達
★販売元:(株)徳間書店
★この画像は、作者、出版社などの原権利者が著作権を保有しています。
★この画像は、純粋に作品の紹介を目的として、引用しています。
★画像使用に対し、原権利者からの削除指示がある場合は即座に削除します。
★掲載画像の再利用(複製・転載・プリント)は固くお断りします。

牙城を撃て〈上〉 (1978年) (西村寿行選集)

牙城を撃て〈上〉 (1978年) (西村寿行選集)

  • 作者: 西村 寿行
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1978/06
  • メディア: -



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牙城を撃て「イラスト分析2」・・・緊縛(SM10) [牙城を撃て]

縄を使った「緊縛イラスト」の残り2枚ですが、それは「牙城を撃て」の、主人公の一人である「瀬川純子」を描いたイラストです。
まず1枚は「牙城を撃て スポーツニッポン新聞社 新書 第二章 決闘 61ページ」に登場します。

「牙城を撃て」は麻薬組織に捕らえられた警視庁の刑事「三影」が、同じく捕らえられた人妻「純子」と協力し合い、組織に復讐を成し遂げるシナリオになっていますが、復讐を遂げるまでの間、純子は何度も捕らえられ、性交奴隷として飼われ、数え切れないほどの凌辱を受けつづけます。
このイラストは、三影が最初に監禁された南アルプスの大麻農場における純子を描いたものです。

本作は福田隆義先生が描かれた作品で、いままでご紹介してきた他の先生の作風とは一線を画すものです。
例えて言うと、「写真に近い感じ」とでも言ったらいいでしょうか。
写真は拡大していくと「網点」の集合体であることがわかりますが、こちらは「線(ライン)」を網点代わりに使用し、描写感を上げているように感じます。

さて、イラストの詳細ですが、これは純子の裸の上半身を真横(左側)から描いたもので、「三影」目線での純子を描いたものと思われます。
本文中にもそれを伺わせる文章があります。
純子は裸の腰に腰縄をつけられており、飼い犬同然の扱いを受けています。
当然のことながら、飼い犬と言っても愛玩用のペット(家族)などではなく、寒空の下、軒下に繋がれた番犬以下の扱いです。

男たちは純子を犯したくなると、

①この縄を引っ張る
②裸の純子が引き出される
③純子は男の前にひれ伏す

と言った感じです。
文章中に「純子は「性の奉仕」をするためにのみ、生かしておいてもらえるだ。」と言うものがあります。
逢魔麻紀子の場合は、「性の奉仕」以外にも「精神を破壊する愉しみ」でも生かされているようで、その扱いには多少でも「対人間」を感じます。
それに対して、純子の場合はまったく「生物扱い」されておらず、単なる「放出用の穴」でしかありません。
その上、大麻収穫の労働までも課せられているので、もっと悲惨です。

イラストの純子は若々しく、非常に美しい体で描かれており、「豊かな乳房」と「引き締まったウエスト」が寿行'Sヒロインの特徴を端的に表しています。


「江波は、パンティをはいただけの、素裸に近い二十三、四の女を連れていた。青ざめた女の腰にはロープが結えてある。それを引きずって、テーブルに着いた。」
「江波は、逃げかけた女のロープを力をこめて引いた。女は小さな悲鳴を上げて床に膝をついた。」
「町田はロープを引いて部屋に向かった。
女は諦めきっていた。面長な白い顔に、屈辱に打ちのめされて茫乎としたものがみえる。ロープに引きずられて、パンティだけの裸でよろけながらついて行った。乳房が揺れている。」

の場面です。
Scan10003.jpg
★著者:福田隆義
★販売元:スポーツニッポン新聞社
★この画像は、作者、出版社などの原権利者が著作権を保有しています。
★この画像は、純粋に作品の紹介を目的として、引用しています。
★画像使用に対し、原権利者からの削除指示がある場合は即座に削除します。
★掲載画像の再利用(複製・転載・プリント)は固くお断りします。

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牙城を撃て「イラスト分析」・・・縛り(SM)その1 [牙城を撃て]

文庫版はイラスト(挿画)が一切無いので、とても地味なイメージですが、いわゆる「カバー」だけは唯一の魅せ所となっています。
その文庫版の中で、特にお奨めなのが角川書店より発売された「牙城を撃て 上下巻」です。

そのイラストは、撮影した本物の女性をモデルにイラスト化した可能性があり、完成度も非常に高く、傑作となっています。

「牙城を撃て 上下巻 角川文庫 カバーイラスト(カラー)」に登場します。

「牙城を撃て」は麻薬組織に捕らえられた警視庁の刑事「三影」が、同じく捕らえられた人妻「純子」と協力し合い、組織に復讐を成し遂げるシナリオになっていますが、復讐を遂げるまでの間、純子は何度も捕らえられ、性交奴隷として飼われ、数え切れないほどの凌辱を受けつづけます。
純子は「性の奉仕」をするためだけに生かしておいてもらえるのです。

構図はまさにその瞬間を描いたものと思われ、横たわった純子の目隠しをされた美しい貌が印象的です。
イラストでは、上半身裸(おそらく全裸)の純子が細くて赤いロープで縛られています。残念ながら乳房は上の方だけしか見えず、乳首は無しです。
黒い布で猿轡をかまされ、目を目隠しされています。
二本の赤いロープは首の後ろにぐるっと回され、乳房と乳房の谷間に向かっています。
このロープは乳房の谷間で交差し、さらにその先にまで続いていることから、純子は「亀甲縛り」をされているものと推測しています。
ただし、両方の乳房の上を地面と平行して通すはずのロープが見受けられないことから、「後ろ小手縛り」はされていない模様です。
いずれにしても変形的な縛り方です。
ひょっとすると、純子の両手は男に奉仕するために縛られていないのかも知れません。

この状態で、純子はのけぞり、貌をゆがめ、白い歯が唇の間からこぼれていますので、おそらくは「感じて、のけぞっている」のではないかと思われます(鼻も高くて美しい)。
目隠しをされると、何をされるかわからず、「どきどきして燃える」のを狙ったパターンかも知れません。
いずれにせよ、女性(石岡先生)が描いたイラストにしては、相当エロスな部類に入ると思います。

このイラストの状態と同一の場面は文中には記載されていませんが、純子が初めに捕らえられた中部山岳地帯での凌辱か、二度目に張に捕らえられた三国岳での凌辱かのいずれかの場所での様子と思われます。

上巻下巻とも全く同じ構図ですが、ベース色が異なり、上巻は暖色系、下巻は寒色系です。
この違いを考えてみました。
例えば、炎は温度が高くなればなるほど色が赤から青へ変化していきます。
同様に、三影と純子の復讐の炎の色が憎しみの深まりにつれて、赤から青へと色が変化していった。それに対応して、カバーの色を暖色系から寒色系へ変えたとはいえないでしょうか。

いずれにしても、是非一度手にとって眺めて頂きたい傑作です。
Scan10003-1.jpgScan10004-1.jpg
★著者:石岡怜子 中道順詩
★販売元:(株)角川書店
★この画像は、作者、出版社などの原権利者が著作権を保有しています。
★この画像は、純粋に作品の紹介を目的として、引用しています。
★画像使用に対し、原権利者からの削除指示がある場合は即座に削除します。
★掲載画像の再利用(複製・転載・プリント)は固くお断りします。

牙城を撃て 上 (1) (角川文庫 緑 407-7)

牙城を撃て 上 (1) (角川文庫 緑 407-7)

  • 作者: 西村 寿行
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1978/08
  • メディア: 文庫



牙城を撃て 下 (角川文庫 緑 407-8)

牙城を撃て 下 (角川文庫 緑 407-8)

  • 作者: 西村 寿行
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1978/08
  • メディア: 文庫


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