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峠に棲む鬼「イラスト分析21」・・・正常位6 [峠]

さて、今回ご紹介するイラストは、「峠に棲む鬼」徳間ノベルズ版「第三章 鬼との対決」になります。
今回で「峠に棲む鬼 麻紀子」イラストのご紹介はいったん終了です。
数々のすばらしいイラストを作画頂いた山野辺進先生、安岡旦先生、辰巳四郎先生には、改めまして、ファンとして心から御礼申し上げます。

あらましですが、鬼無村事件の捜査に自ら志願した麻紀子は、誘拐組織の長である中垣明に捕らえられ、組織員たちのはてしない凌辱を受けていました。
素裸で後ろ手に縛られた麻紀子は一切の抵抗手段を奪われ、性器はもちろん、口も、肛門も男たちに犯されつづけます。
そして、唯一の希望だった真庭正之すら捕らえられるに及び、麻紀子は絶望の淵に立たされるのです。
イラストは、捕らえられた麻紀子が組織にのアジトに連れてこられ、凌辱されている場面を描いたものです。

イラストの麻紀子は頭を左にして布団に横になった格好で描かれています。
素裸で、後ろ手に手錠を入れられ、上半身を起こしています。
視線の先には男がいると思われ、おそらくは何かを命じられ、見つめているモノと思われます。
麻紀子の頭の下には枕があり、以外や以外、誘拐組織にも奴隷女に気を遣う男がいるのだなと、妙なところに感心してしまいました。

前述しておりますが、麻紀子はまだこの時点では足枷はかけられておりません。
こちらのイラストでもお椀型のイラストが美しく描かれており、あお向けにもかかわらず、形が全く崩れていないのが見事です。きゅっと引き締まったウエストに、尻から美しく伸びた足へとつづいており、見事な裸身が描かれています。

右足の向こう側に左足が見えていることから、麻紀子は膝を立てたまま、足を拡げているようです。
この姿勢で足を拡げていると言うことは、性器も拡げていると言うことで、おそらくは男に命じられて、この姿態をとっているモノと思われます。

さて、このイラストに当てはまると思われる場面が、実は二カ所存在します。

一つ目ですが、

麻紀子は目を開けた。横たわっている自分の裸身がみえた。白い体だった。重みのある乳房が無残であった。いまに、この体が男たちに蹂躙される。肉体の奥まで。
「あお向けになれ」
中垣は鞭を伸ばした。
逢魔麻紀子は、いわれたとおりにあお向けになった。縛られた両手は背中の下になっている。
「脚は、拡げておけ。いまさら、恥ずかしがってもどうにもなるまい」
中垣は立って、麻紀子の脚を自分の足で押し拡げた。麻紀子は大の字に開かせられたままにしていた。
冷たい風が股間に吹いている。死を孕んだ風であった。いや、悪寒か。
性器が剥き出されていた。足もとに中垣が立って、見下ろしていた。無念とおびえが交錯していた。
股間を思いきり拡げさせられた、女奴隷であった。買い主の凌辱を待っている。体が小刻みにふるえていた。

の場面が、それになります。


そしてもう一つは、

「目を開けるのだ、麻紀子」
中垣は命じた。
逢魔麻紀子は目を開けた。
真庭正之がとらわれてきていることは、声でわかっていた。最後の希みが絶たれたことを知った。
麻紀子は、真庭を見上げた。真庭は麻紀子を見下ろしていた。その視線に痛々しい表情が含まれていた。
しかし、麻紀子は動じなかった。真庭の目の前で尻から犯されたばかりだった。いまも素裸であお向けに転がされている。股間にも口にも、乳房にも、精液が付着している。いまさら厭うものはなかった。

の場面がそうです。


いずれの場面も、イラストの情景にぴったりの内容です。
どちらともとれるよう、わざとイラストを描いた可能性もあります。

いずれにしても、麻紀子の乱れた長い頭髪や、薄暗い部屋の雰囲気が、麻紀子の置かれている状況を物語り、無残さが際立っている傑作のイラストです。
Scan10331-111.jpg

峠に棲む鬼〈上〉 (1978年) (西村寿行選集)

峠に棲む鬼〈上〉 (1978年) (西村寿行選集)

  • 作者: 西村 寿行
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1978/03
  • メディア: -



峠に棲む鬼〈下〉 (1978年) (西村寿行選集)

峠に棲む鬼〈下〉 (1978年) (西村寿行選集)

  • 作者: 西村 寿行
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1978/03
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