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峠に棲む鬼「イラスト分析20」・・・正常位5 [峠]

半年ぶりの更新になります。
さて、今回ご紹介する「峠に棲む鬼」東スポ版は、ずばり「番外編」になります。
東スポ版のイラスト紹介は今回で終了です。

本番外編は「第7章 孤島」の123話と124話の間に挟まれる形で発表された、東スポ版だけで見ることができる特別な一話です。
おそらくは、峠に棲む鬼の連載が終了したあと、きれいな形でつぎの小説に引き継げるよう、掲載曜日を調整するため(最終話を日曜日で終わらせるよう)、本特別編を掲載したものと思われます。

内容ですが、そのほとんどが前半までのあらすじを振り返り説明し、後半の一部でこれから発表する124話以降の話が語られています。
麻紀子一行が謎の男、田沢の助けで竹生島を脱出することがすでにこの時点で語られており、非常に興味深く感じました。

いわゆる「ネタばらし」ではありますが、西村先生が16話もあと(140話)のあらすじまでを公表した理由はわかりません。
一つの推測としては、麻紀子一行は殺されることなく脱出し、物語は全く違った展開に進むとのさらなる期待を読者に抱かせたかったのではないかとも考えられます。

またもう一つ本編で興味深かった内容に、鬼無村の過去の歴史や杖術の奥義の説明等が比較的詳しく語られ、この文章も本番外編でなければ見ることができない、いわゆる「(東スポ購読者)ボーナス特典」とも言うべき内容となっています。
本内容は他では一切語られていない内容もかなり含まれており、「峠に棲む鬼」ファンであれば、必見の価値が充分にある内容です。

さて、最後にイラストの紹介ですが、本特別編の文章中に語られている「仮面を脱いだ倉田に、麻紀子は性の奴隷として仕えねばならぬことになる。」の一文を表したモノと思われます。

麻紀子は素裸で後ろ手に縛られ、頭を右に床(布団?)にあお向けに寝かされています。左の膝を立て、つま先立ちになっていることから、下半身から上半身の方向に何らかの力がかかって(押されて)おり、そのような姿勢をとっていると思われます。
イラストでは描かれていませんが、おそらく麻紀子は正常位で犯されているのです。

喉と顎がのけぞり、口を開けているので、麻紀子は男に犯され、声を発しているようです。さらには太腿の張り具合、ふくらはぎの力の入り具合、つま先立ちの感じから、麻紀子が絶頂に達した瞬間を描いたものとも考えられます。
立てた膝が体の内側に向いているので、男の体を太腿と膝で強く挟みつけているのでしょう。
そして、仰向けにもかかわらず、今回も豊かな乳房は崩れることなく、お椀型に美しく描かれています。

特別編は曜日調整と読者サービスで設けられたモノと思われますが、その内容は主に過去のあらましとなっています。
その内容を象徴するイラストに、「全裸で犯される麻紀子」を描いていることは、本作は「女性主人公が全編にわたり凌辱される」との明確なメッセージ(新聞紙の読者サービス独特な)を送っている、西村作品の中でも特に特異な一角に位置する作品であると、強く感じたイラストとなりました。
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峠に棲む鬼〈上〉 (1978年) (西村寿行選集)

峠に棲む鬼〈上〉 (1978年) (西村寿行選集)

  • 作者: 西村 寿行
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1978/03
  • メディア: -



峠に棲む鬼〈下〉 (1978年) (西村寿行選集)

峠に棲む鬼〈下〉 (1978年) (西村寿行選集)

  • 作者: 西村 寿行
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1978/03
  • メディア: -



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