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峠に棲む鬼「イラスト分析15」・・・後背位7 [峠]

さて、今回ご紹介する「峠に棲む鬼」東スポ版は、「第11章 新たな敵 210話」になります。
今回で「東スポ版 麻紀子 後背位」のご紹介は終了です。
長らくのご静聴(ご静読?)ありがとうございました。
ご紹介できなかった「後背位」イラストはまだまだ他にもあります。
さらには、その他のイラストも秀作揃いですので、西村ファンであれば、大きな図書館で東スポバックナンバーを是非一度ご覧頂きたいと思います。
その手間暇をかけても充分に元が取れること、請け合いです。
そして、数々のすばらしいイラストを作画頂いた安岡旦先生には、ファンとして心から御礼申し上げます。

さてここは、逢魔麻紀子がふたたび組織に捕らえられ、新納辰吉の隠れ家を自白するよう拷問される場面です。
麻紀子は捕らえられてすぐに中垣に犯され、そのあとつづけて七人に犯されてしまいます。
「組織員は全部で二十人いるから、二十回は犯されることになる」と、麻紀子は犯されながら考えていました。

イラストは、

洗い終わると、男は麻紀子を別の部屋に連れ込んだ。
そこに野萩広子がいた。野萩広子も後ろ手に縛られていた。素裸で布団にうつ伏せに転ばされていた。
中垣明を含む、数人の男がいた。
「一緒に、そこに寝ろ」
中垣が麻紀子に命じた。
麻紀子は、野萩広子の傍にうつ伏せた。
「二人とも、なんともいえねえすてきな尻だぜ」
だれかが、笑った。
「そう、みごとな尻だ」
中垣が受けた。

の場面になります。

麻紀子は素裸で後ろ手に縛られ、布団にうつ伏せになっています。
豊かで形の整った尻が非常に魅力的で、尻の豊かさとウエストの細さの対比が非常に魅力的な裸身です。
この格好をすることで、麻紀子の尻の割れ目が深いことがわかります。
後ろ手に縛られたままでのうつ伏せは、非常に苦しい体位です。
麻紀子もそのせいか、布団に対してわずかですが体をねじり、左の膝で体重を支えて苦痛から少しでも逃れようとしています。
そして、その麻紀子の上半身の向こう側に、これまた素裸で縛られた野萩広子の背中から尻にかけての姿をわずかにみることができます。

この場面で、麻紀子は父と新納博士の隠れ家を自白するよう、セックスで拷問されています。
八人目に犯されたあと、野萩広子と並べられ「自白せねば肛門性交する」と宣告され、屈服して自白することを表明するのです。
ただ、その少し前にも、麻紀子は男に犯されながら「隠れ家を自白しよう」と考えていたので、中垣の肛門性交宣告は単なるきっかけでしかありませんでした。
麻紀子にとっては「肛門性交されてしまうから、仕方なく告白するのだ」という、自分を納得させるちょうどいい言い訳ができたと思ったことでしょう。

というわけで、もうすでにこの時点で、麻紀子は中垣明に屈服していたわけです。
もしかすると、麻紀子は捕らえられた時点で、いつ自白するか、着地点を考えていたかもしれません。
麻紀子は元々中垣明の奴隷だったわけですから、中垣明に犯され、「昔のご主人様の味」を体が思い出したときに、父親の命と中垣の味を天秤にかけ、その結果、「身」も「心」もふたたび捧げるつもりになったという想定も成り立ちます。
中垣の男根の味が忘れがたくて、奴隷に戻りたくなったのかもしれません。

以前、麻紀子は倉田にこう言いました。
「父と夫を殺して、あなたに忠誠を尽くす女になれと、おっしゃるのですか」
このときの麻紀子は「まだまだ完全には」男根の味に目覚めていなかったのでしょう。
しかし、その後の男たちの凌辱によって、麻紀子の精神は正反対にねじ曲げられてしまったのです。

あるいは、麻紀子は絶世の美女で、かつ大企業の社長秘書をするような女性ですから、相当に計算高かったことでしょうから、
「何もされないうちから喋っては、プライドが許さない。かといって、いつまでもやせ我慢していると、ひどいことをされるかもしれない(痛いのや怖いのはイヤ)」
・・・みたいな(笑)計算をしていたのかもしれません。

いずれにしても、今回の「着地点へのトリガー」は「中垣に肛門性交を強要されること」だったわけです。
それでもなお健気に懸命に耐えようとしている野萩広子に対して、麻紀子は「うしろめたかった」のではないでしょうか。

「いいのよ。いうしかないわ。いずれ、吐かせられるのよ。どんなことをしてでも、このひとたちは、いわせるわよ」

と、「自分に対する言い訳」を野萩広子に喋っています。
あるいはひょっとすると、「初めに痛い思いをするのは私なんだから、あなたは黙ってなさいよ。決めるのは私よ」的な、高飛車な言葉だったのかもしれません。

この出来事は彼女たちの性格がよくわかるエピソードです。
野萩広子は「健気に我慢強く、男に尽くす(色白で、純朴な)」タイプ。
逢魔麻紀子は「プライドが高くて高飛車だけど、計算高いから最後には男に媚びちゃう(でも絶世の美女で、名器」タイプ。
と、いえるかもしれません。
嫁さんにするのはどちらがいいでしょうね(笑)。
うーん、永遠のテーマですね。
Scan10217-1.jpg
★著者:安岡旦
★販売元:東京スポーツ新聞社
★この画像は、作者、出版社などの原権利者が著作権を保有しています。
★この画像は、純粋に作品の紹介を目的として、引用しています。
★画像使用に対し、原権利者からの削除指示がある場合は即座に削除します。
★掲載画像の再利用(複製・転載・プリント)は固くお断りします。

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