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峠に棲む鬼「イラスト分析14」・・・後背位6 [峠]

今回ご紹介する「峠に棲む鬼」東スポ版は、「第九章 西独」の154及び155話のイラストになります。
これは、西独ヘルバルト社に拉致監禁された真庭が脱出を試みたものの捕らえられ、「みせしめ」に妻の麻紀子が凌辱される場面です。
イラストは「クラインが麻紀子のパンティを引き下ろし、素裸にしようとする」場面と、「床に四つん這いにされた麻紀子がクラインに後背位で犯されている」イラストの二枚になります。

まず一枚目のイラストですが、

「それが終わると、ヨーゼフ(東スポ版ではクラインではない)はその場で麻紀子のセーターを脱がしにかかった。
ジーパンを脱がされた。パンティも取られて、その上に手錠をはめられた。」

の場面を表したものです。

このあと、クラインは麻紀子を立たせたまま、尻から性器と股間を舐め、数分間、愛撫をしつづけます。
麻紀子の尻の割れ目(性器)をみているクラインの表情が「捕らえた町娘をどう料理してやろうかと舌なめずりする悪代官」的卑猥な感じで、いまにも麻紀子の尻の割れ目に貌を埋めそうな構図と併せ、本イラストに非常な臨場感をもたらしています。
拉致してきた当初から麻紀子を卑猥な目で眺めていた(目で犯していた)クラインですが、いよいよ「町娘を我がモノにできる」期待や興奮度が、「おのれの手でパンティを脱がそうとする」行為などからも読み取ることができます。

クラインにパンティを脱がされ、バランスを崩したのか、麻紀子は思わず右手を床につくような仕草をしており、小説本文にないこのような現実的なイメージは、クラインの卑猥な表情と併せ、本作をより深く探求する格好の材料となっています。
Scan10154-1.jpg

さて、つぎに二枚目のイラストですが、

「ヨーゼフ・クラインは麻紀子を這わせた。
その体位は四つん這いであった。
麻紀子は床に這わされた。さっきと同じ格好だった。
ヨーゼフの男根が尻にあてがわれた。しばらく擦っていて、ゆっくり押し込んできた。
麻紀子は背をそらせた。臓腑にあたりそうなところまで、それは届いていた。
ヨーゼフはしきりに何かをいっていた。
両手で麻紀子の尻を抱えていた。
スローモーな突きたてがはじまった。
麻紀子は肘をついた。」

の場面がまさにこのイラストです。

麻紀子はこの頃には、男たちの凌辱に体が完全に馴らされていました。
そのため初めての相手であるにもかかわらず、クラインの執拗な愛撫に「するどい歓喜」と「失禁しそうなおびえ」を感じ、十分ほどの口腔性交をさせられたときには、麻紀子はすっかり濡れ濡れの受け入れOKの体制になっていました。
愛撫の最中に思わず声を洩らしたことで、クラインにそのことを見抜かれていたと思われます。

本文にはありませんが、男根を愛撫させられていたときには、麻紀子の脳裏はすでに奴隷モードに切り替わり、真庭の前で倉田に犯されたとき同様、体が疼いていたことでしょう。
ひょっとすると、長すぎる口での奉仕に我慢ができず、男根を愛撫しながら、挿入を懇願するうめき声を出していたかもしれません。

「クラインはなかなかやめさせてはくれなかった。」の一文は「早く入れてほしいのに入れてくれない」と解釈することもできますし、「クラインの男根が尻にあてがわれた。しばらく擦っていて、ゆっくり押し込んできた。」は、麻紀子の反応を愉しみ、クラインが焦らしていると解釈することもできます。
そう考えると、そのつぎに来る麻紀子の反応にも納得がいくわけです。

本文にもあるとおり、倉田の男根はなかなかの尤物だったと思われ、麻紀子を散々に男根で弄んだ中垣も同様だったのではないでしょうか。
それまで麻紀子を奴隷にしてきた主人たちがそこそこの巨根揃いだったと仮定すれば、クラインの男根がさらなる巨根でも、名器の麻紀子がその巨根をすんなり受け入れた(背をそらせて性器を差し出した)ことはそれほど不思議ではありません。
このとき、クラインの巨根の歯ごたえに麻紀子は喜びの声を洩らしたにちがいありません。
事実、麻紀子は痛がらず、挿入されてすぐに「クラインの男根がどうにもならない尊いものと思っている」からです。

巨根で股間を完全に占領され、麻紀子は「女は男の、人間は人間の奴隷になり得る生き物だということを、歯を喰いしばりながら」思い知らされていました。
このときの麻紀子は、クラインと、その男根に「心」も「体」も支配された、完全な奴隷でした。
「死ぬまで、クラインの男根の奴隷でいること」を、この瞬間は受け入れていたわけです。
イラストの麻紀子はクラインに向けた尻を高くかかげ、まさしく「差し出した」格好をしています。
ご主人さまに性器を差し出して、それを使って頂くことで許しを乞うている、あるいは、「身」も「心」も完全に屈服したことを示しているのです。

その「ご主人さま」であるクラインの巨根の責めで、「奴隷」の麻紀子はすぐに絶頂に達します。前述の「クラインの男根がどうにもならない尊いものに思えた。」がそれです。
このときのクラインの目的は、麻紀子を「いかせて」征服することでしたので、そのとき麻紀子に抵抗する意志があったとしても、結果は同じだったでしょう。
この時点で「犯される」ことや「男根」が好きになっていた麻紀子には、クラインの巨根の責めには堪えられるはずもなかったのです。

麻紀子の反応に、クラインは征服欲を存分に満足させたと思われます。
そして、悶絶した麻紀子の裸身を見下ろしながら、おそらくクラインも悠々と膣に射精したのです。
倉田や中垣たち同様、クラインにとって、その射精によって(射精をもって)麻紀子との主従関係が成立する(あるいは、家畜への胤つけが完了する)からです。

本イラストはその際の麻紀子とクラインの様子がわかる、非常に秀逸なものとなっています。
Scan10155-1.jpg

余談ですが、「身」も「心」も征服し、麻紀子を完全なる奴隷としたことに満足したクラインは、つぎの凌辱では目的を変えています。
麻紀子の反応を愉しむことより、名器の性器を味わうことに集中しています。
思えば倉田や中垣たちは全く逆でした。
「倉田やその他の主人たちは、麻紀子の性器そのものよりも、麻紀子の精神を破壊することに興味をおいていた。」の場面です。
東洋人と西洋人の精神構造の違いによるものなのか、非常に興味深い場面です。

★著者:安岡旦
★販売元:東京スポーツ新聞社
★この画像は、作者、出版社などの原権利者が著作権を保有しています。
★この画像は、純粋に作品の紹介を目的として、引用しています。
★画像使用に対し、原権利者からの削除指示がある場合は即座に削除します。
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峠に棲む鬼〈上〉 (1978年) (西村寿行選集)

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  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1978/03
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峠に棲む鬼〈下〉 (1978年) (西村寿行選集)

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