SSブログ

峠に棲む鬼「イラスト分析13」・・・後背位5 [峠]

今回ご紹介する「峠に棲む鬼」東スポ版は、「第七章 孤島」の131話のイラストになります。
この場面は、「入院中の逢魔高時を強制的に退院させるため、真庭と麻紀子に退院の手紙を書くよう、倉田が命じている」ところになります。
麻紀子はそのすぐあとに、中垣明に犯されるのですが、イラストはその場面です。

中垣明が呼ばれて入ってきた。
中垣は無造作に、逢魔麻紀子と真庭保行(東スポ版では正之ではない)を裸にした。
麻紀子が床にうつ伏せにされている。中垣が尻から股間に手を差し込んでいた。中垣も裸になっている。
倉田は麻紀子を嬲る中垣をみながら、しだいに真庭の口の中で勃起していた。
真庭は麻紀子に並んで腹這った。
麻紀子の尻には中垣が乗っていた。
中垣の動きが速くなっていた。
倉田は舐めさせながら、麻紀子を責めつづける中垣をみていた。
中垣が麻紀子の尻を掴みしめて、はてた。

の場面です。

イラストの麻紀子は素裸で、床に這わされています。
後ろ手に縛られ(明確な記述はないのですが、同じ場面で真庭は手錠を後ろ手に入れられているので、おそらく麻紀子も同様と思われます)目を閉じて、快感に悶えるか苦痛に耐えるかのように顎をのけぞらせ、体をよじっています。
表情や体の動かし方から推測する限りでは、中垣に犯されている最中の麻紀子ではないかと考えられます。

この場面で、中垣は麻紀子の性器を愛撫してから尻に乗っています。
数々の記述からの推測ですが、中垣はなかなかのテクニシャンのようです。
麻紀子が初めて拉致監禁された際も、中垣は麻紀子の性器を愛撫していますが、その場面でも麻紀子が快感を感じていた記述がなされています。
テクニシャンの愛撫を施してから尻に乗ったわけですから、素直に考えれば、麻紀子の受け入れ体制を確認したのちに尻に乗った(濡れ具合を確かめたのちに挿入した)と考えても差し支えないと思われます。

そののちの後背位での責めですが、名器である麻紀子の感触を愉しむかのように、中垣は倉田との会話を凌辱と平行して長々とつづけ、最後には悠々と麻紀子の中に射精しています。
この頃の麻紀子は奴隷生活が数十日にも及んでいることもあり、もはや男根に体が馴らされています。犯されるたびに性の喜びを感じている記述がなされています。
明確な記述だけでも、組織員の男、中垣明、奴隷の男、倉田恵治、そして新納辰吉です。
こうなると、もはや麻紀子は「セックスが好き」、「男根が好き」、「犯されるのが好き」な体に開発されたといえますが、それにもかかわらず、このときに、麻紀子が声を出して悶える記述がないのはなぜでしょう。

二つの理由が推測されます。
一つ目は、新納辰吉との接触により、彼の手引きで竹生島を脱出できるかもしれないとの希望がでてきたことです。
そのため、真の奴隷だった麻紀子に主人たちへの反抗心が甦り、「奴隷じゃないんだから、男根の責めに屈服するのはイヤ」と思ったのではないでしょうか。
つまりは、人間としての矜恃が復活したのではないかと思われます。

そして、二つ目ですが、このとき中垣は麻紀子とのセックスの最中にも関わらず、まるで存在しないかのように倉田と会話をつづけていました。
このときの麻紀子は、中垣にとって性交器具そのものでした。中垣には「麻紀子の膣」さえあればよかったのです。
麻紀子ほどの女が「道具扱い」、「物扱い」です。奴隷女ですから麻紀子の膣に射精することは「公衆便所に小便をする」かのごとく扱いだったのです。あるいは、家畜でもある麻紀子への射精は「家畜への胤つけ」ともいえるのかもしれません。

麻紀子は名器の持ち主です。
普通であれば、行為の最中に中垣がそのことに触れてもいいと思われるのですが、現実的にはそれは無視され、中垣は倉田との会話に夢中です。
ただ、実際は中垣は存分に愉しんでいたことでしょう。しかし、表面上、それを全く見せなかったのです。
そして、「おまえは性器具でしかないのだ」と、麻紀子の脳裏に刻み込むための行為、それが麻紀子を無視して倉田と会話しつづけることだったと思われるのですが、それにより、「より深い」屈辱を麻紀子は感じ、意地でも感じる素振りをするわけにはいかなかったのです。

しかしながら、麻紀子の体は主人たちの凌辱に馴らされています。
長い奴隷生活で、男根の味を、その威力を存分に脳裏と体に刻み込まれてしまっています。
上記の理由により、麻紀子は「男根のすばらしさ」に喜びの声を出したいが我慢していると推測されます。乳首の勃起もその推測を補完しています。
中垣がすぐに「はててくれない」ことも重なり、それが苦悶の表情にも見える麻紀子の表情や仕草となっているのではないかと、思われます。

本文にはない細かい情報が得られる、大変すばらしいイラストです。
Scan10130-1.jpg
★著者:安岡旦
★販売元:東京スポーツ新聞社
★この画像は、作者、出版社などの原権利者が著作権を保有しています。
★この画像は、純粋に作品の紹介を目的として、引用しています。
★画像使用に対し、原権利者からの削除指示がある場合は即座に削除します。
★掲載画像の再利用(複製・転載・プリント)は固くお断りします。

峠に棲む鬼〈上〉 (1978年) (西村寿行選集)

峠に棲む鬼〈上〉 (1978年) (西村寿行選集)

  • 作者: 西村 寿行
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1978/03
  • メディア: -



峠に棲む鬼〈下〉 (1978年) (西村寿行選集)

峠に棲む鬼〈下〉 (1978年) (西村寿行選集)

  • 作者: 西村 寿行
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1978/03
  • メディア: -


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。