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去りなんいざ狂人の国を「イラスト分析」・・・全裸12・緊縛(SM12) [去りなんいざ狂人]

今回ご紹介するものは「去りなんいざ狂人の国を」です。
この作品は皆様ご存じの通り、関門国道トンネルや地下鉄丸ノ内線、新宿駅前メトロプロムナードで青酸ガスがばらまかれ、無差別大量殺戮事件が起こり、犯人グループが日本政府に500億円の身代金を要求するというストーリーです。
地下鉄丸ノ内線の事件は、本作発表より10数年後に実際に起きた地下鉄サリン事件が彷彿され、西村先生の先見の明が光っています。

地下鉄サリン事件と本作が決定的に違うのは、サリン事件はオウム真理教が警察の追求を逃れるため(捜査の矛先をかわすため)起こしたものであるのに対し、本作は身代金を取るただそのためだけ(取った身代金でユートピアを建設する)に起こしたものであるという点です。
本作の犯人像も、事件発生当初は当時の世相を反映したもので、過激派・テロリストなどの言葉が使われています。

捜査の過程で明らかになっていくのですが、犯人の一人が六本木のサド・マゾ秘密クラブに関係していることがわかります。
名前は浅羽五郎(偽名)、彼はマゾヒストです。
そこに潜入捜査を命じられた女性捜査官が御坂亜紀、二十八歳。
警察庁刑事局に所属しています。
イラストは御坂亜紀が秘密クラブに潜入した際の、様子を表したものです。

イラストの中で、亜紀は全裸になっています。
その状態で立っているのですが、両手を吊られ、万歳をした格好になっています。
乳房は大きく、豊かな乳房は若さのせいで張って、乳首が上を向いています。
表情ははっきりとはわかりませんが、口を半開きにし、苦悶を浮かべているようにも、声を放っているようにも見受けられます。
引き締まったウエストから豊かな腰に至る曲線が美しく描かれています。
鞭を打たれているのか、立ったまま愛撫を受けている状態のようです。

作中で亜紀は
「肩と足に竹の棒を縛りつけられている。両手は肩に担がされた竹に縛りつけられて水平に伸びていた。足首も竹に縛りつけられ、両足は極端に拡げられていた。
その姿勢であお向けに寝かされていた。」
「大の字に手足を拡げられ」
「亜紀の泣く声をきいた。みると、亜紀のうえに蹲った男が、電動式の性具を使っていた。」
とありますので、イラストはこのときの様子を表していると思われます。

注目すべきは、亜紀は「男は執拗に脇毛を舐めつづけた。」とあり、イラストでは黒い影のような感じに表現されていますが、若い女性には珍しく脇毛を伸ばしていたようです。
恋人がいたと、夫婦役の鳴島に告白している場面があるので、もしかすると脇毛好きな彼氏の趣味だったのかもしれません。

本イラストにはもう一人の女性が描かれています。
女性は両足を拡げて座り込んでいるように見受けられます。
貌はうなだれ、両手を後ろに回し、乳房が見えていることから、全裸かそれに近い状態で身動きできないように縛られているようです。
この女性も亜紀ではないかと個人的には考えています。
作者は二人の女性を描くことで、亜紀の置かれていた状況(様々な格好で、様々な男から犯された)を表現したかったのではないかと思います。
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★著者:金森達
★販売元:徳間書店
★この画像は、作者、出版社などの原権利者が著作権を保有しています。
★この画像は、純粋に作品の紹介を目的として、引用しています。
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去りなんいざ狂人の国を (西村寿行選集 (56))

去りなんいざ狂人の国を (西村寿行選集 (56))

  • 作者: 西村 寿行
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: 新書


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