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峠に棲む鬼 夏休み自由研究 [峠]


峠に棲む鬼

峠に棲む鬼

  • 作者: 西村 寿行
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 単行本


夏休みの自由研究として、「峠に棲む鬼 東スポ版及び徳間ノベルズ版における文章表現の比較」を選んでみました。
実際に両者を比較してみたところ、大きな違いがあることが判明し、大変興味深く感じました。
内容に関わる表現変更も多いため、本変更は編集者により行われたものではなく、寿行氏ご本人が行ったものと判断すべきと考えております。
ヒロインの心情変化についての記載(下記比較⑦他)などから判断すれば、オリジナルが東スポに掲載されたのち、作者の手により修正・加筆が行われ、徳間ノベルズ版で完成型となったと想像できます。
しかしながら、東スポ版を読んでみた所、自分的には未発表の草稿を発見したかのような興奮と新鮮味を感じました。
そして、東スポは日刊のため、同時に掲載されていたイラストも非常に魅力的なものが多く、現在、日の目を見ていないことが大変残念です。
個人的な希望ではありますが、いつしか、「峠に棲む鬼 東スポ版(イラスト付き)」が発行されることを期待しております。



(1)登場人物比較 真庭の名前
<東スポ>
保行(やすゆき?)
<徳間ノベルズ>
正之(まさゆき?)
(※理由推測:不明。正しいという言葉が正義の正だからと考えるのは、私だけでしょうか。正しいという言葉の裏には「本作においては、真庭正之の行動こそが正しいのだ」という、先生のメッセージが込められているのかもしれません)



(2)文章比較(2008年08月15日現在。判明分のみ)
比較①
上巻 第二章 ライター 4
<東スポ>
泪が出た。呼吸困難にもなっていた。なんどか、吐きかけた。喉口まで届いていた。
<徳間ノベルズ>
泪が出た。呼吸困難にもなっていた。なんどか、吐きかけた。喉まで届いていた。
(※理由推測:医学的に喉口という部位が存在しないためか?)


比較②
上巻 第二章 ライター 4(※徳間ノベルズは明らかに誤字)
<東スポ>
「おまえは、仲間の玩弄物になるのだ。十人はいる。その男たちに、この体で仕えるのだ。厭きたら、殺す。それも、ただは、殺さぬ。実験動物として、死ぬのだ」
中垣は麻紀子の尻を抱えていた。
<徳間ノベルズ>
「おまえは、仲間の玩弄物になるのだ。十人はいる。その男たちに、この体で仕えるのだ。厭きたら、殺す。それも、ただは、殺さぬ。
中垣は麻紀子の尻を抱えていた。
<徳間文庫>
「おまえは、仲間の玩弄物になるのだ。十人はいる。その男たちに、この体で仕えるのだ。厭きたら、殺す。それも、ただは、殺さぬ」
中垣は麻紀子の尻を抱えていた。
(※理由推測:「ただは、殺さぬ」のであれば、どんな殺され方をされるのか。はっきり言われない方が怖い。中垣の怖さを、あるいは麻紀子の恐怖心を表現したかったのではないか?)


比較③
上巻 第二章 ライター 4
<東スポ>
麻紀子は顔を床につけ、耐えていた。両手を離してほしかったが、それはかなわぬことだった。おそらく、麻紀子が杖術を会得しているのを知っていよう。
<徳間ノベルズ>
麻紀子は顔を床につけ、耐えていた。両手を離してほしかったが、それはかなわぬことだった。おそらく、麻紀子が杖術を会得しているのを知っているのだ。
(※理由推測:文章として、東スポ版はいまいち意味不明。蛇足だが、寿行的には「かお」の漢字は「貌」が正しいと思われる)


比較④
上巻 第三章 鬼との対決 3
<東スポ>
中垣はうめいた。膝を折った。真庭は回転しながら、後頭部に足の甲を叩き込んだ。
「麻紀ー」
呼ぶまでもなかった。
<徳間ノベルズ>
中垣はうめいた。真庭は回転しながら、後頭部に足の甲を叩き込んだ。
「麻紀子ー」
呼ぶまでもなかった。
(※理由推測:東スポ版の中垣は「膝を折り」、ダウン寸前。対戦相手は特別捜査員でもあり、膝を折った姿勢で延髄切りを食らったら失神すると思われる。この場面で中垣に失神されては困るので、表現をカットしたのではないか?ただし、「麻紀ー」はより現実感があり、こちらの方が個人的には好み)


比較⑤
上巻 第七章 魔沓 2
<東スポ>
それをかかげて走った。一直線に男たちに向かった。その途中で拳銃の低い発射音をきいた。父らしい影のくずれるのがみえた。
「おう、いや!」
<徳間ノベルズ>
それをかかげて走った。一直線に男たちに向かった。その途中で拳銃の低い発射音をきいた。父らしい影のくずれるのがみえた。
「おう、りやッ!」
(※理由推測:「おう、いや!」より「おう、りゃ!」の方が、より力が籠もっているように受け取れる。生死のかかった瞬間のかけ声だけに、麻紀子に腹から声を出させたかったとも考えられる)


比較⑥
上巻 第八章 虜囚 1
<東スポ>
猿に尻を抱えられている自分の姿が浮かぶ。そうなれば、無理強いとはいえ、もう、舌でも咬み切って死ぬほかはなかった。
<徳間ノベルズ>
猿に尻を抱えられている自分の姿が浮かぶ。そうなれば、もう、舌でも咬み切って死ぬほかはなかった。
(※理由推測:個人的には、女に「無理強い」させるのが好きなので、東スポ版が好みである。ただし、状況的には「無理強い」ではなく「強制」がより近いのではないか。削除されたのは、この場所にふさわしい言葉が見つけられなかったためか?)


比較⑦
上巻 第八章 虜囚 1
<東スポ>
たえず、麻紀子は呪文のように大きいとか、すばらしいとかのことばを吐きつづけた。そうしているうちに、いつしか、麻紀子はことばが真実味を帯びてきていることにふっと気づいた。遊びがなくなっていた。
<徳間ノベルズ>
たえず、麻紀子は呪文のように大きいとか、すばらしいとかのことばを吐きつづけた。そうしているうちに、いつしか、麻紀子はことばに支配されはじめていた。ことばに真実味が出てきていることにふっと気づいた。遊びがなくなっていた。
(※理由推測:徳間ノベルズ版では、麻紀子がことばに徐々に支配されていく過程がよりリアルに表現されており、読者を引きつける文章となっている。さすがと思わせる文章である)


比較⑧
上巻 第八章 虜囚 1
<東スポ>
男のものが体の中で動くたびに、おそろしいほどの快感が生まれつつあった。何か、危険を告げるような怒涛(「とう」は、さんずいに寿)が生じていた。
「ああッー」
麻紀子はベッドをつかみしめた。
<徳間ノベルズ>
男のものが体の中で動くたびに、おそろしいほどの快感が生まれつつあった。何か、危険を告げるような怒濤が生じていた。
(※理由推測:麻紀子が感じている表現をカットした理由は不明。麻紀子の状態を読者個々に想像させるためか?個人的には残しておいて欲しかった)


比較⑨
上巻 第八章 虜囚 2
<東スポ>
男は、逢魔麻紀子を抱いて寝ていた。
足を絡ませている。左手は麻紀子の淫部にあてがわれていた。
<徳間ノベルズ>
男は、逢魔麻紀子を抱いて寝ていた。
足を絡ませている。左手は麻紀子の陰部にあてがわれていた。
(※理由推測:東スポ版は誤字と思われるが、絶対にそうだとも言い切れない。たしかに麻紀子の陰部は淫な場所でもあるし、微妙な言い回しである)


比較⑩
上巻 第八章 虜囚 2
<東スポ>
「おまえほど、きれいな奴隷はいない。猿の女にするのは、惜しい」
「おゆるしくださいませ、ご主人さま。わたしを永遠にご主人さまの奴隷にならせてくださいませ」
<徳間ノベルズ>
「おまえほど、きれいな奴隷はいない。猿の女にするのは、惜しい」
「おゆるしくださいませ、ご主人さま。わたしを永遠に、こうして……」
(※理由推測:こちらも読者に麻紀子の脳内を想像させるためか?これが麻紀子の台詞だと考えれば、個人的には言わせてみたい)


比較⑪
上巻 第九章 孤島 2
<東スポ>
坂本は、それを見て、びくっと体をふるわせたとたんに放出した。長い放出だった。抜くに抜けなかった。泣きだしそうに表情をゆがめて、中垣をみた。
<徳間ノベルズ>
坂本は、それを見て、びくっと体をふるわせたとたんに、射精した。長い放出だった。泣きだしそうに表情をゆがめて、中垣をみた。
(※理由推測:「放出した」でも意味はわかるが、「射精した」の方が生々しく、寿行的である。ただし、「抜くに抜けなかった」は個人的には残しておいて欲しかった)


比較⑫
下巻 第十章 多国籍企業 4
<東スポ>
「おねがいだから、今日はよして。どうしてもというのなら、お口で、して。疲れきってるの」
<徳間ノベルズ>
「おねがいだから、今日はよして。どうしてもというのなら、お口で、して。疲れきってるの」
<徳間文庫>
「おねがいだから、今日はよして。どうしてもというのなら、口で、して。疲れきってるの」
(※理由推測:「いずれ、この男もただではおかぬ」という台詞がすぐあとに出てくることからも、麻紀子が赤の他人の組織員に媚びて甘えるふりをしてまでも、パラフィンを見つけられては困る状況だと言うことがよくわかる。徳間文庫版で「お」が抜けたのは編集ミスか?)


比較⑬
下巻 第十二章 西独 3
<東スポ>
クラインの名称は「ヨーゼフ・クライン」もしくは「ヨーゼフ」、「クライン」の3パターンで表記。
<徳間ノベルズ>
クラインの名称は「ヨーゼフ・クライン」もしくは「クライン」で表記。
(※理由推測:読者が混乱することを考え、表現をカットしたと思われる)


比較⑭
下巻 第十二章 西独 4
<東スポ>
その瞬間は、クラインの男根がどうにもならない尊いものに思えた。
<徳間ノベルズ>
その瞬間は、クラインの男根がどうにもならない尊いものに思えた。
<徳間文庫>
その瞬間、クラインの男根がどうにもならない尊いものに思えた。”
(※理由推測:東スポ、ノベルズ共に「は」が有ることから、徳間文庫版は編集ミスと思われる。ちなみに、「は」が有ると無いとでは文章の意味が大きく異なってくる。文庫版では、「どうにもならない尊い思いがその瞬間に訪れた(麻紀子が いったとも受け取れる)」訳だが、東スポ版では「今だけクラインの男根が尊く思えた」ことになる。それまで気持ちが悪い対象だったクラインの男根がいまは尊く感じる」ということ。ここにも女性の内面をきめ細かく表現したい、西村先生の意志が現れているのがわかる)


比較⑮
下巻 第十三章 ヘルバルト社 3
<東スポ>
「麻紀子-麻紀子か」
逢魔高時は力のない声でつぶやいた。現実だとは思えなかった。
「お父さん!」
※以下、第163回に登場する麻紀子が高時を呼ぶ表現3回ともすべて「お父さん」と記載。ただし、上巻の多摩丘陵地帯で麻紀子が拉致される場面では「お父さま」と表現している<徳間ノベルズ>
「麻紀子-麻紀子か」
逢魔高時は力のない声でつぶやいた。現実だとは思えなかった。
「お父さま!」
(※理由推測:それまでの麻紀子の様々な台詞を考えた時に、このときだけ現代的な「お父さん」はイメージには合わない。表現統一も思い、カットしたとも考えられる)


●勝手に「完成版」文章認定
比較①:徳間ノベルズ
比較②:徳間文庫
比較③:徳間ノベルズ
比較④:徳間ノベルズ
比較⑤:徳間ノベルズ
比較⑥:徳間ノベルズ
比較⑦:徳間ノベルズ
比較⑧:東スポ
比較⑨:徳間ノベルズ
比較⑩:徳間ノベルズ
比較⑪:徳間ノベルズ
比較⑫:東スポ・徳間ノベルズ
比較⑬:徳間ノベルズ
比較⑭:東スポ・徳間ノベルズ
比較⑮:徳間ノベルズ

結論:比較してみると、特に①④⑤⑩⑪はどちらでも構わないと言えるほどの接戦だった。徳間ノベルズ版の完成度が高いのは、元々、東スポ版がオリジナルで、作者自ら修正したのだから、当然といえば当然である。
徳間ノベルズ版に上記②⑧の修正を加えたものが(ただし⑧の「とう」は濤)、「峠に棲む鬼 完全版」であるとの結論としたい。



(3)番外知識
<東スポ①>
第34回と35回が逆の掲載順となってしまった。
そのため、34回を掲載した号に35回の文章のみ、再度掲載された。


<東スポ②>
第七章 孤島 
倉田に騙されていたことに気づいた新能が、竹生島の研究施設で倉田と対峙する場面がある(第123回及び124回)。
「新能は戦慄をおぼえた。」(第123回はこの文章で終了)と「倉田恵治は、ガス開発の実験動物に、誘拐した男女を使用していたことを自白したのである。」(第124回はこの文章から始まる)の間に「番外編」が存在する(昭和52年(1977年)9月24日(土)発行分)。
番外編の内容は主として「いままでの粗筋+@」だが、124回以降の内容を先取りした記載や鬼無村の歴史なども簡単に紹介されている(更には、読者サービスとして、麻紀子凌辱イラスト掲載)。


<東スポ③>
ヘルバルト社という社名だが、初めて東スポ誌上に記載された時点では「日本ヘキスト社」及び「ヘキスト社」という社名だった(昭和52年(1977年)9月25日(日)発行分)。しかしながら、のちに同社名の会社が実在することが判明し、寿行氏本人の「おわび」掲載と誌面上での社名変更が行われた(昭和52年(1977年)9月30日(金)発行分)。


<東スポ④>
スポーツ新聞ならではの読者サービスとして「ヒロイン裸(凌辱)イラスト」が下記の回数掲載されている。読者を厭きさせないために、全233回中(番外編1回含む)、57回が裸有り。27回が女性登場。計84回(36%)が所謂「サービスカット」となっている。
イラスト数もそうだが、「峠に棲む鬼」で凌辱場面が非常に多いのは、掲載ごとに見所を確保しなければならない宿命を負ったスポーツ新聞先行掲載だったことも一因ではないかと想像される。言うまでもないが、東スポ版「峠」のイメージイラストは、非常に魅力的な内容(イラストのタッチ、構図など)となっている。著作権の関係で、公開できないのは残念であるが、興味のある方は国会図書館での閲覧をお薦めする。
ちなみに、寿行氏は香川県高松市出身とのことだが、麻紀子の貌が所謂「高松美人顔」で描かれていて(特に第4回に記載イラストがそれに近い)非常に驚かされる。自分の理想とする所、もしくは昔の恋人の貌を麻紀子としたのであろうか。
画:安岡旦氏
○逢魔麻紀子
第15回:倉田恵治の両目の間に麻紀子が裸で正座しているイラスト
第17回:麻紀子が裸で真庭に襲いかかるイラスト
第18回:麻紀子が大の字で打ち倒されているイラスト
第25回:麻紀子が後ろ手に縛られ床に横たわるイラスト(まだ衣服は着ている)
第26回:同上。裸にされたイラスト
第27回:中垣に鞭で打たれているイラスト
第28回:中垣に後ろ手の後背位で責められ、苦しげな表情を浮かべているイラスト
第34回:中年の男に後ろ手の後背位で責められ、のけぞっているイラスト
第35回:中年の男に後ろ手の後背位で責められているイラスト
第36回:両手に手錠をはめられた下半身裸のイラスト
第37回:裸で真庭に回し蹴りをしているイラスト
第38回:真庭の顔に跨り、股間を押しつけ、感じてのけぞっているイラスト
第39回:中垣にいかされた貌アップ
第40回:裸で、男たちを棒で叩きのめしているイラスト
第41回:裸で、勝手口まで男たちを追いかけているイラスト
第62回:真庭に「縛って犯して」と訴えているイラスト
第64回:裸になって高時と対峙しているイラスト
第65回:裸で高時に飛びかかっているイラスト
第66回:裸で父に這い寄っているイラスト(角度的に、麻紀子が尻を読者に向けているようにみえる)
第92回:麻紀子が手錠を入れられた両手を男に差し出すイラスト
第93回:麻紀子が正常位で男に犯されているイラスト
第95回:犯されて横たわるイラスト(尻を中心に下半身)
第99回:中垣にふたたび掴まり、犯されのけぞるイラスト
第100回:ベッドにネグリジェで横たわるイラスト(乳房が見えている)
第105回:ベッドで倉田にのしかかれるイラスト(乳房が見えている)
第114回:手錠を入れられ、裸で這って、倉田に鞭打たれるイラスト
第115回:坂本に後背位で責められるイラスト
第117回:裸で十字架に磔にされているイラスト(横からのカット)
第118回:同上。正面からのカット
第121回:裸の麻紀子が、裸で四つん這いの真庭を鞭打つイラスト
第122回:裸で倉田の男根を舐めているイラスト
第123回:倉田に後背位で責められるイラスト
番外編:裸の後ろ手で、床に転がされのけぞっているイラスト
第125回:犯されたあと、床にうつ伏せで横たわっている
第128回:新能に下半身裸にされ、犯されている
第129回:同上。別角度にて
第131回:裸にされ、中垣に後背位で責められ、のけぞる
第152回:真庭と裸でベッドを同衾する
第154回:クラインにパンティを脱がされている
第155回:クラインに後背位で責められる
第166回:裸で、吊り下げられているイラスト(背中側から全身)
第167回:クラインに後背位で責められるイラスト
第176回:クラインの脇に抱え上げられるイラスト
第177回:裸で鞭打たれ、床に横たわるイラスト
第181回:シュルツに犯され、床に横たわるイラスト(全身)
第182回:シュルツに犯され、床に横たわるイラスト(上半身アップ)
第206回:真庭とベッドで同衾しているイラスト
第209回:後ろ手に縛られ、裸で弄ばれているイラスト
第210回:同上。中垣に尻を掴まれている場面か。
第220回:裸の倉田の股間を鞭で責めているイラスト
第225回:裸で杉本に襲いかかるイラスト
○野萩広子
第173回:マイケル・ミューラーに襲われるイラスト
第180回:ミューラーに後背位で犯されるイラスト
第203回:男3人の前で、自分で服を脱いでいる(裸になっている)イラスト
第204回:口腔性交させられている貌のアップ
第205回:岩田に後背位で責められているイラスト
○エラート(ヘルバルト社社員)
第186回:裸で天井から吊されるイラスト

ヒロインイラスト
○逢魔麻紀子
第4回:石畳に腰を下ろし、悲しげな表情のイラスト
第13回:逢魔家で捜査本部に加わっているイラスト
第22回:真庭と自宅でウイスキーのグラスを合わせているイラスト
第24回:バーで、中垣と友野が麻紀子と会話しているイラスト
第42回:麻紀子の貌アップ
第44回:倉田とキスをしているイラスト
第50回:麻紀子の貌アップ(前方、右下側からのカット)
第57回:宇都宮のドライブインで、真庭と新聞を読んでいるイラスト
第61回:麻紀子の貌アップ(左横から)
第63回:高時と対峙する麻紀子(衣服着用)
第84回:多摩の丘陵地帯で、男にのしかかられ拉致されるイラスト
第102回:麻紀子の貌アップ(右横から)
第113回:床に横たわっているところに、坂本から言い寄られるイラスト(足長い。ジーパン着用)
第132回:新能と海を見ている
第140回:漁船に救助され、ホッとしたひととき。髪を掻き上げる仕草
第163回:目覚めかけた高時の目にぼんやり映る麻紀子
第219回:無表情で包丁を手に構えているイラスト
○野萩広子
第160回:電話をかけているイラスト
第168回:野萩広子横貌アップ
第169回:野萩広子、インゲ・チューリン、エルマ・チューリン会話を横からのカットで
第170回:マイケル・ミューラーに引き渡される広子
第202回:みぞおちを打たれ、拉致されるイラスト
第217回:倉田を平手打ちするイラスト
○上田伊都
第67回:平岡を拉致中のイラスト
第108回:入院中の逢魔高時を襲い、逃亡中の車内イラスト
第109回:真庭邸で、真庭にひっくり返されるイラスト
○インゲ・チューリン
第158回:後ろから口を押さえられ、拉致寸前のイラスト

<関連書籍 その他イラスト>
徳間ノベルズ
装画:辰巳四郎氏
本文挿画:山野辺進氏
○逢魔麻紀子
上巻表紙:麻紀子が裸で(黒ガーターベルトにハイヒール)跪いているイラスト。おそらく口腔性交をイメージしているものと思われる。豊かな尻が綺麗に描かれている。
上巻P43:麻紀子が裸で真庭に襲いかかるイラスト
上巻P71:後ろ手に縛られ、中年の男に弄ばれているイラスト
上巻P201:足枷をはめられ、裸で立っているイラスト。おそらく男に裸を見せている場面と思われる
下巻表紙:麻紀子が裸で(黒いブラジャーがずれて、乳房が見えている)のけぞっているイラスト。感じている麻紀子の表情が印象的。黒い下着が共通していることから、上巻のイラストと連動していると思われる)
下巻P10:裸で十字架に磔になり、失神寸前のイラスト
○野萩広子
下巻P118:マイケル・ミューラーに引き渡される広子(裸なし)
下巻P187:岩田に命じられ、裸になっているイラスト
○エラート(ヘルバルト社社員)
下巻P143:裸で天井から吊されるイラスト

ヒロインイラスト
○逢魔麻紀子
P14:無人の村に、麻紀子が立ちすくんでいるイラスト
P95:蹲り、悲しげな表情のイラスト

徳間文庫
装画:小泉孝司氏
上巻表紙:裸の女が森で横たわっているイラスト(乳房が印象的)
下巻表紙:裸の女が海でうつ伏せているイラスト(尻が印象的)



(4)その他
①上巻の文章中、二つの意味に取れる表現がある。取り方によっては全く異なる意味の文章であるが、個人的にはあえて①で解釈したい。
○第八章 虜囚 3
中垣に犯された記憶が、最後だった。中垣は長い時間をかけて、麻紀子を弄んだ。はてたあとは、中垣に抱かれて寝た。一休みすると、中垣はまた勃起した。
<1>(麻紀子は)はてたあとは、中垣に抱かれて寝た。
<2>(中垣が)はてたあとは、(麻紀子は)中垣に抱かれて寝た。


②男根を何と読むのか、議論がある。辞書的には「ダンコン」が正しいが、寿行的には「オトコネ」と読むのが正しいのではないかと、自己推測している。根拠は下記。尚、本件については今度も調査を継続していくつもりです。

○徳間ノベルズ 陽は陰翳してぞゆく 第二章 汚辱 P52~57
<1>おとこさまと、和子は、若者に男根に尻から責められて口走った。
<2>たしかに、そのときには、おとこさまだと思った。
<3>おとこさまに犯されているのだと思った。
<4>おとこさまは女を犯す総称であった。
<5>ああ、おとこさま、男根さまと、和子は叫んだ。
<6>ああ、おとこさま、ああ、男根さまと毎晩、うめき叫んだらどうだ、畜生と、細江はわめいた。
<7>四人の若者の男根をいとおしそうに口に含み、おとこさま、男根さまとあられもない声を出して凌辱を受ける女に未練を抱いても、どうにもなりはしない。
<8>もっと、おとこさま。どうか、おとこさま。ああ、若者さま。わ、か、も、の、さ、まー女は口走りはじめていた。
(※理由推測:上記にあるように、作者はヒロインに「おとこ」という言葉を征服者の象徴として言わせている。<1><2><3>がその例であるが、<4>ではそのものずばり、そう述べている。<5>であるが、文節的にも「おとこさま、おとこねさま」と言わせることと、「おとこさま、だんこんさま」と言わせることの、どちらが素直な表現となっているか。<6><7>も同様である。上記推測を補足する文章として<8>の若者さま、わかものさまを挙げたい。夢中になって口走りはじめると、脳の働きが鈍り複雑なことは出来ないはずである。この際、素直に「おとこねさま」と発音するのが正しいと考える。

○徳間ノベルズ 珍らしや蟾蜍吐息す 第二章 強姦 P54
男さまと、脳裡であえいだ。ああ、こんなにも尊いおとこさま、と。
口腔粘膜から吸収した男さまの味が体中に伝わっていた。何も考えなかった。あるのは男根さまだけであった。
(※理由推測:上記同様)

これが外人(英語を話す人々)であれば、男根をコックと言わせるのが寿行流である。
英語読み例:角川ノベルズ「無頼船ブーメランの日」第三章 傭兵 3 P109 千種がルイスともう一人の男に凌辱される場面での台詞 他多数

女根というのも存在するらしい。クリトリスではなくて、膣と思われる。ルビがないため、読み方は不明。
○徳間文庫 襤褸の詩 第七章 盗っ人村 4
突いて、犯して、女根も男根も裂けるまで突いて、突いてと。男根さま、おとこさまと、雪琴(シユエチン)は声に出した。

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